簡単!カテキン緑茶の作り方

カテキン緑茶の作り方
著作者:Freepik

カテキンの効果・効能は豊富で、多くの書籍や雑誌、ネット記事等で紹介されています。カテキンは抗酸化作用のあるポリフェノールの一種。赤ワインやチョコレートと同じように緑茶から摂取できます。スーパーやコンビニにも、カテキン入りの粉茶やペットボトルのお茶が並んでいますが、今回は、自宅でできる簡単なカテキン緑茶の作り方をまとめました。

①カテキン摂取は熱いお湯

緑茶には代表的な味覚として「旨み」「渋み」「苦み」の3つがあり、
おいしい緑茶を飲むためには、
この旨み・渋み・苦みの三つのバランスが重要です。

緑茶を淹れるときに、一般的に少し覚ましたお湯が使われるのは、
緑茶の旨み成分であるアミノ酸が、低い温度で溶け出すからです。

緑茶の渋み成分であるカテキン類は、
低い温度でも溶け出る種類もありますが、
カテキンの健康機能として求められているエステル型(ガレート型)カテキンは、
高い温度で溶け出します
。そしてそれはカフェインも同じです。

低めのお湯で淹れた緑茶は、
旨み成分が際立ちまろやかにお茶になります。

高めのお湯で淹れた緑茶は、
渋みや苦みが際立ちパンチのあるお茶になります。

渋み・苦み優先の味を、
おいしいと思えるかは人それぞれですが、
珈琲の苦みが好きな人ならば、珈琲の代わりにもおすすめです。

熱い珈琲を飲むと気分転換になりますが、
熱い緑茶の場合も気分転換と、同時に健康にもつながります。

②カテキン緑茶の作り方ポイント3つ

1.お湯の温度は約90℃

茶葉のカテキン類は熱いお湯で溶け出します。
やかんで沸騰させた100℃のお湯は、いったん湯飲みに注ぐことで
約90℃となります。そのまま急須に注ぎましょう。

その状態で1分待つと、茶葉に含まれるカテキン類が約4割抽出されます。
同じ茶葉で三煎目まで飲むと、トータル約8割のカテキン類が摂取できます。
(参考文献:煎茶の1煎・2煎・3煎液の成分組成に基づく溶出特性/茶業研究報告)

2.茶葉は緑茶の2番茶~

摘む前の茶葉に含まれるカテキン類は光合成によって増えます。
若々しい新茶のときはアミノ酸が豊富なので旨味があります。
日光にあたる時間が増えると茶葉が丈夫になり、カテキン類が増えます。
(参考文献:お茶の科学

3.カテキン摂取の目安は540mg以上

日本人の食事摂取基準には、
一日の摂取量について明確な基準は設定されていませんが、
540mg以上摂り続けると脂肪燃焼に効果があります。(参考:健康長寿ネット

茶葉1gに含まれるカテキン量は約110~170mgです。(参考:世界緑茶協会)
茶葉5gを90度のお湯で1分蒸らし、約4割抽出されると約220~340mg。
単純計算で2~3杯飲むだけですぐクリアできそうですが、

「カテキンは摂取後、体内に留まる時間は3~4時間(中略)、
毎日お茶をこまめに摂取することが肝心です。」

お茶の科学

③カテキン類の効果・効能

書籍やインターネットなど、
様々な記事で見るカテキン類の効果は「抗酸化作用」が有名です。
体内で増える活性酸素を除去する効能があります。

また「アルツハイマーや脳血管障害を防ぐ」ともいわれます。
酸化ストレスに弱い脳に活性酸素が発生した際、
細胞を掃除してくれる物質を、守ってくれるのがカテキン類です。
(参考文献:アルツハイマーはカテキンで防げる

その他、「抗酸化作用で生活習慣病やがんを防ぐ」
「風邪やインフルエンザを予防」
「アレルギー症状を抑制・糖尿病の予防」

アレルギー症状に効くと知られる「べにふうき」という緑茶は、
アレルギーの症状を抑制する効能を持つカテキンが、
他の緑茶より多く含まれています。
(参考文献:お茶の科学

最近の記事では「脂肪の燃焼を促す!」
「糖の吸収が穏やかになる!」「肥満を防止する!」
「虫歯予防・動脈硬化予防・認知症予防・高血圧の改善」などがあります。
(参考文献:女性自身2023.11.23号)

現在販売されている
ペットボトルのお茶には以下のような表示があります。

血中コレステロールを減らす
内臓脂肪を減らす
体脂肪がつきにくい…etc。

ペットボトルのお茶はとても手軽です。
家で飲み忘れたときも、いつでもどこでもカテキン摂取は可能です。

急須を使って茶葉から緑茶を飲むときは、
自分の好みの味を見つけたり、
気分によって味を変えたりすることもできます。

また気分転換に、1煎目濃い緑茶を飲んだとしても、
その後も2煎・3煎と飲むことができるので経済的でもありますね。

以上、カテキン類を効率的に摂取するための緑茶の飲み方でした。