熱いお茶で毎日いきいき

農林水産省のホームページに掲載されている「茶をめぐる情勢」によりますと、健康のためにお茶を飲む方は多くペットボトルなどの緑茶飲料が人気です。ペットボトルのお茶は品ぞろえも豊富で外出先では本当に便利です。いつ飲んでも爽やかなのどごしと、どれを飲んでも安定した味わいで飽きることがありません。しかしながら自宅でいただくと、なぜか物足りなさを感じます。茶葉から飲むお茶の味と比べてしまうのだと思います。

心身の状態に合わせてお茶の飲み方を変える

急須を使って茶葉からお茶を飲むのは手間がかかります。茶器を温めたりお湯を冷ましたりなど、おいしいお茶を飲むためにはいくつかの手順が必要です。

しかし機能性を重視してお茶を摂取する場合、伝統的な飲み方にこだわる必要はありません。

毎日が充実しているときは、
熱いお湯で飲むのがおすすめです

緑茶に含まれる多くの機能は、熱いお湯でこそ得られるものがたくさんあります。

毎日が充実しているときは、忙しくてもストレスを感じることなく心身ともに前向きです。そのような状態のときにお茶を飲むと、お茶の機能がスムーズに身体に吸収され、さらに健康的でバランスのいい状態を保つことができます。

カテキン効果で知られる緑茶飲料の多くは、ガレート型カテキンといわれる成分が多く含まれており、それは茶葉から飲む際には熱いお湯を注ぐことで溶け出す成分です。

沸騰したやかんのお湯であっても、簡単に別の容器に移しすぐ急須に注ぐことができるため、 時間と戦い忙しい毎日を過ごされている方にとって、このカテキンの存在は喜ばしい側面です。

ただしこのカテキンは、溶け出しに時間がかかる上に渋みも強く感じられるため、飲みやすさを重視するのであれば、販売されている緑茶飲料を摂取する方が効率的です。

茶葉から飲むお茶のメリットは、
複数の成分が相互に効果を高め合う点にあります。

熱いお湯の場合、覚醒作用のあるカフェインもよく溶出します。身体をシャキッとさせたいときは、熱い飲み物とともに必要な作用です。

ガレート型カテキンの中でもエピガロカテキンガレートは、「抗がん作用」や「体脂肪低下」「抗菌」などで知られており、また「抗酸化作用」や「認知機能の低下を抑制する」など老化対策の面でも評価されています。

熱いお湯の場合は、機能面を優先して飲む感覚です。

農林水産省 お茶のページより

農林水産省「茶をめぐる情勢」(pdf)
https://www.maff.go.jp/j/seisan/tokusan/cha/attach/pdf/ocha-72.pdf